2007年12月21日、ネパールの性的マイノリティにとって「歴史的」というべき決定を、最高裁が出しました。「すべてのLGBTIは自然な人々(natural persons)であるので、彼らはネパール社会において(憲法が保証するところの)すべての自由を享受することを許されるべきである」(22日付The Kathmandu Postの記事における引用による)とし、そのための法整備を政府に命じています。また、同性間の婚姻に関する調査を行い法的措置のための政府への助言を行う委員会の結成も命じています。

この判決は、「ゲイ、トランスセクシャルは『ふつうの』人々と最高裁:性的マイノリティがアイデンティティを勝ちとる」(The Kathmandu Post)、「最高裁がゲイとレズビアンのために一撃」(The Himalayan)といった見出しのもと、新聞各紙にも大きくとりあげられています。

今回の命令は、2006年4月に、性的マイノリティの権利確認等を求めて4つの団体が共同で訴えを起こしていたのに応じて出されたものです。4団体のうちの一つBlue Diamond Sccietyの代表Sunil Pant氏は、これを「ネパールのLGBTIにとって偉大な勝利」と表現しました(コメントの全文は、BDSウェブサイト上で読むことができます。http://www.bds.org.np/historicalnews.htm 
判決後の皆の喜びの表情などを収めた写真も見られます。http://www.bds.org.np/gallery.php

この判決がバクティさんのケースを解決する推進力ともなることを願ってやみません!