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2007年8/07付新聞The Kathmandu Postより

http://www.kantipuronline.com/kolnews.php?&nid=118305

 バクティさんらが軍駐屯地内で拘束され、解雇されたことを報じた第一報です。日本語訳を参照してください。
<日本語訳>
 カトマンズ、8月7日- 一ヶ月を越す勾留の後、ネパール国軍はレズビアンのかどで、その二人の女性スタッフを解雇した。[中略]カトマンズ・ポスト紙に対し、Rohini(=バクティさん)は、彼女達に対する告発が根拠のないものであると語った。
 「彼ら(=国軍)は、私とShama(=パルヴァティさん)が私のベッドに一度一緒にいたといって、私たちが性的関係を持ったと非難している」、しかし彼女の主張では、彼女達はただ一緒に本を読んでいただけなのである。彼女の性的指向について尋ねると、Rohiniは「行動においてはより男性に近い」と述べた。Rohiniは自分が解雇通知書すら受けとっておらず、「彼ら(=軍当局)はそれを私の前で読み上げただけ。それは、背徳的な行動のかどで私を告発するものだった」という。
 軍のスポークスマンは、二人が規律に関わる深刻な罪により、軍簡易裁判所を通じて解雇されたと伝えた。彼らがレズビアンであるかどで解雇されたのかという質問に対し、スポークスマンはコメントを拒否した。RohiniとShamaが性的関係を持ったかどうかを判断するのは難しい。しかし論点はそこにはないと、弁護士らはいう。
 弁護士で「女性、法、開発のためのフォーラム」議長であるSapanaMalla Pradhanは、ネパールの憲法が性や性的指向に基づいて差別しないことを保証していると主張する。「性的指向による解雇は国際法に反する」と彼女はいう。ネパールは、性に基づく差別を明確に禁じた国際自由権規約の参加国でもある。[中略]
 保守的な軍隊が、性的指向をめぐる近代的言説に対峙することになったようだ。このケースをめぐる社会的言説が −あるいは法廷における言説も含め− どのように展開していくかは、性的マイノリティに対する我々の社会の寛容さを試すものとなろう。